【車両ストラクチャ制作講座】③テクスチャを加工する-その2 モデリング-その1
この機を逃すとずるずると更新しなくなりそうなので書けるうちに進めてしまいます。
今回はまず、前面テクスチャを作成します。下の画像をもとに作っていきます。
プライバシーの問題で一部隠しています
これを遠近補正したら、外枠を左右対称にしていきます。完全な面縦画像を使わなかったのは、側面への回り込みまで一つのテクスチャにまとめるためです。7000系のようなまな板平面な顔ならばやらなくても大丈夫な工夫ですが、流線型の顔の場合、ここの回り込みがクオリティに大きな差を生みます。
実写から切り出してる流線型ストラクチャでぱっと思いつくのは阪和線の283あたり? pic.twitter.com/v27ScsMRBU
— Jimba (@Jimba_5001) 2017年11月21日
左右対称にしたら、左右での明るさを均一にしたり、側面との色合いを調整したり等の加工をして前面テクスチャは完成です。クーラーのテクスチャもささっと仕上げてしまい、いよいよモデリングに移ります。もちろんここからも色合いなどの調整を行うので、テクスチャの元ファイルはxcfやpsd形式で保存しておきましょう。
ここからはメタセコイアで作業していきます。こちらもソフトの操作についての解説は行いませんが、これから先解説の中で出てくる機能名などの用語類はすべてメタセコイアに準じます。
まずは車体の形を作り、テクスチャを貼り付けてしまいます。ディティールアップはそれからになります。手順としては①横幅と台車高さを合わせた直方体を作る②それに面縦画像の下絵を合わせる③下絵に合わせて左右対称にした直方体の断面を調整する
下絵ですが、写真テクに自身のない方はGoogleで検索して出てきたものを使うのが良いでしょう。ただし公開時などにmqoを付属させる場合、必ず削除する必要があります。
これで車体の断面が完成します。そこから簡単に前面のモデリングをすると下のようになります。
画像は検索結果から適当にお借りしました
これでテクスチャさえ貼れば車体そのものは八割方完成です。次回からはその他の床下を始めとした部品類を作成していきます。
【車両ストラクチャ制作講座】②テクスチャを加工する-その1
前回の続きになります。あと何回で終わるのかは今のところ未定です。
Step2. テクスチャの加工
一番つまづきがちなところにやってきました。ここからは各々のセンスにある程度ゆだねてしまう点が増えてきてしまうことと思います。
さて、撮影した画像を取り込んだら、さっそく加工していきます。私はお金がないのでフリーソフトのGIMPを使っていきます。誰かPhotoShop買ってください ソフトの細かい操作までは解説しませんので、困ったときはGoogleに聞いてみてください。
まずは遠近補正を行うところから始めます。左端のメニューは「逆変換」に設定します。四隅に枠を合わせて、斜めの画像を平行に直しましょう。
ちなみにスマホなどで撮って画像が歪んでしまった場合、レイヤーの一部分だけをコピーして貼り付けたうえで遠近補正することで直せます。非常に地道な作業ではありますが、ここの出来が全体の5割以上を決定づけるといえます。根気がモノを言いますね。
修正できたら、いくつかの画像をつなぎ合わせていきます。1枚の画像から作ってもよいのですが、コルゲートなどがある場合こっちの方が楽だと感じます。つなぎ目は目立たないようにトーンカーブなどで明るさを合わせたうえで、窓などではなく車体のところでつなぐようにしましょう。
↓
撮ったところが左右で違うので苦労しています
つなげるとこんな感じになります。これ以降、中間車などを作る際はこれを加工してテクスチャを作成していきます。特筆すべき点もないのでそれらについては特に解説しません。
これだけでだいたい2時間くらいかかりました
Step2の途中ですが手間と時間のかかるところなので今回はここまでとします。次回は今回の続きとして、前面テクスチャと屋根上機器のテクスチャを作成していきます。
【車両ストラクチャ制作講座】①テクスチャを撮影する
せっかくブログとして構えたのだからなにかしら連載物でもしようと思いまして…3日坊主に終わらないことを願うばかり。
ということで、今回から複数回に分けて車両ストラクチャの作り方を解説していきたいと思います。なお、ここであげる作例はあくまで一つの例に過ぎず、必ずしもこの方法でなければだめというわけではありません。
Step0. 車種選び
実際の制作に移行する前に、まずはなんの車両を作るのかを決めなければなりません。目的(○○の路線に使用したい、思い入れがあるので作りたいetc...)や手持ち画像のストック(引退していなければ気持ち次第である程度何とかなりますが…)をもとに決めるとよいでしょう。今回は講座であることも考え、形状の比較的単純な京王7000系とします。側面の処理が2種類ありますが、今回はビード板処理のものとします。
気づけば京王最古参となった7000系
Step1. テクスチャの撮影
ここからが実際の制作作業となります。まずは、側面のテクスチャを作成します。制作手順は人それぞれだと思いますが、私は側面→前面→床下→小物の順で進める派です。順番に特に意味はありませんが、おそらく小物から始める人はいないでしょうね。
テクスチャを撮影する際は、できるだけ曇りの日をおすすめします。影や過度な反射がなく、落ち着いたテクスチャになります。晴れた日に撮ると異様に濃く影が落ちたり、ギラギラした落ち着かないテクスチャになるのであまり好ましくありません。
よくない例 よく晴れた日のため反射が強すぎてぎらついています
撮影時の角度も重要で、必ず運転台の見え方を意識するようにします。基本的には斜め45~30°ほどで撮るとだいたいいい角度になります。一緒に床下も撮ってしまいたいので、対向式ホームから撮るのが良いでしょう。
ホームの端から撮るときは黄色い線から出ないようにしましょう
この時、側面と正面とを一緒に撮ってしまいます。1枚にまとめて撮るか、あるいは同じ日のうちにそれぞれ撮るようにします。別々の日に撮ったものを使うと、光線の具合などで合わせ作業がうまくいかない場合があるためです。私の公開している701系の場合、台車やパンタグラフも含めてほぼ全て同じ時に撮影しています。
この時は奥の留置線にいたやつを望遠で撮りました
正面画像は側面と異なり、必ずしも撮影時に角度を付ける必要はありません。いわゆる「面縦」のほうが加工は楽です。ただ、正面から側面への回り込みを表現するのが難しくなるので、私は上の画像のような斜めから撮ったものを加工しています。側面とのつなぎ目や貫通扉のような立体物の側面まで1枚に収まるのが利点です。
次回は撮影した画像を加工していきます。次はいつになるかな
西武多摩川線100周年イベントに行ってきました
10/29(日)の10~15時に西武多摩川線の武蔵境駅4番ホームにて同線を走る新101系車両を留置し、その中で開業100周年を記念した展示・グッズ販売が行われました。
めったにイベントもなく(ダイヤ改正も13年前に行ったきり)、注目されることのあまりない多摩川線にとって、今回のイベントは非常に貴重な表舞台に立つ機会でした。次にお祝いしてもらえるのは果たしていつになるのか
展示内容ですが、大きく3つにわけられ、それぞれ
・写真展示
・グッズ販売
・記念撮影コーナー
となっていました。
一番奥の1号車から車内に入ると、まずは写真展示のコーナーです。ここでは、多摩川線の様々な写真が飾られていたほか、沿線の子どもたちの作品も展示されていました。
他の路線であればもう少しデザインに凝った文章などとともに展示しそうなものですが、この手作り感もある意味「多摩川線らしさ」なのかもしれません。
3号車にはグッズ販売コーナーがあり、多摩川線や西武線の様々なグッズを販売していました。売れ行きは好調で、私が来たときにはすでに多摩川線グッズの大部分が売り切れてしまっていました。
4号車には写真の展示はありませんでしたが、一番奥に501系のモックアップが置かれていました。運転台のブレーキやスイッチ類までついているかなり凝ったものですが普段はどこに保管されているのでしょうか。
まさにTrain on Train
スイッチ類などの芸が細かいため「武蔵境」のクオリティが少々目立ちます
501系横のドアから外に出ると、記念撮影のコーナーです。子どもは制服を着て、車両と一緒に記念撮影ができました。今回のイベントは案外親子連れが多く、ここはかなり盛況していました。
ここらへんまで来ると雨が吹き込むので紙が少ししおれています
ほんとうはここから改札鋏ラリーも回ってしまいたかったのですが、雨足が強まってきたため今日はこれにて撤収しました。12/3まで開催しているので、また落ち着いてから行こうと思います。
全体的に沿線住民や社員の方々の多摩川線愛を感じられるとても良いイベントでした。イベントは今日限りですが、多摩川線では「改札鋏でパッチンラリー」を12/3まで開催していますので、ぜひ天気のいい日にでも多摩川線に足を運んでみてください。
西武多摩川線公開しました
タイトルの通りです。
暫定版というかたちではありますが、西武多摩川線の是政~白糸台(武蔵境)を公開しました。実は1週間前にはホームの屋根すらない駅があるようなありさまで、かなりの突貫工事で仕上げました。結果として100周年当日に数分遅刻してますけど…
ある程度のところまでは住宅が置かれていますが、ある地点を境にぷっつりと途切れてしまいます。半日かけて住宅を置いたのですが、1500mが限界でした。風景をつけるというのは、思った以上に時間も手間もかかる作業ですね。
ここから先は駅と架線柱しかありません
線路は引き終わっているうえに、白糸台から先はそれほど目立つ建築物も多くないため、正式版公開もそこそこ近いと思われます。
ただし、出発信号機手前で非常がかかってしまうという問題を抱えていまして、それの解決で泥沼化する可能性も…
2017.10.23補足:Twitterにてアドバイスをいただき、無事に信号機類を正しく動かせました。ありがとうございます。
いずれにせよ、正式版公開時はきちんと風景やらなんやらを整えたうえで公開するので、もうしばらくお待ちくださいませ。